クロス円の考え方って??
クロス円の考え方って??
FXを始めるとクロス円という言葉を目にすると思いますが、
これは基本的に、米ドル/円以外の円の絡む通貨すべてを指します。
AUD/JPY、EUR/JPY、GBP/JPY…すべてクロス円と呼ばれます。
なぜ、クロス円と呼ばれるのかというと、
日本円は、米ドル以外の外貨に両替するときは、
一度必ず、米ドルに両替し、それから目的の通貨に両替、
というフローを踏まなければなりません。
なので、例えば日本円を豪ドルに両替するときには、
間に米ドル/円のレートの影響を受けることになります。
例えば、米ドル/円80円のとき、
豪ドルに日本円を両替しようとすると、
まず1ドル=80円で日本円を米ドルに両替します。
その後、その時の豪ドル/ドル1.035$のレートで、
ドルを豪ドルに両替するわけです。
これは、為替レートを算出するときの考え方にも当てはまります。
例を挙げてみましょう。
AUD/JPYのレートが算出方法
USD/JPYレート × AUD/USDレート = AUD/JPYレート
具体的な数値例に置き換えると、
USD/JPY:80.0円 × AUD/USD:1.035$ = AUD/JPY:82.8円
といった具合に、
クロス円は二つの通貨ペアのレートを掛け合わせて算出するので、
×(クロス)円と呼ばれるのです。
これはつまり、すべてのクロス円レートは、
米ドル/円のレート変動に影響を受けるということです。
極端な例で言えば、豪ドル自体に何の売買も発生しなくても、
ドルが円に対して暴落した場合は、
豪ドル/円レートも合わせて暴落する、ということです。
FXトレードで、特にクロス円を取り扱う際には、
該当の通貨の状況のみならず、
米ドルの動向にも大いに注意を払うことが必要なのです。