トレードテクニック
トレードテクニック
当サイトでは、「トラリピ」を活用したFX長期運用を
推奨しておりますが、
それ以外に、興味深い取引手法や、
為替投資に対する考え方など、
管理人MIYAが面白いと感じるものをご紹介します!
※短期トレード等も紹介しますが、
リスク管理には十分ご注意ください。
※投資判断は自己責任でお願いいたします。
NFPトレード
こちらのトレード手法は、経済指標・NFPを利用して
超短期的に利益を狙う手法です。
米国の経済指標で、今、
最も為替市場に影響を与えると言っても過言ではないのが、
毎月第一金曜日(まれに第二金曜日)に発表になる、
非農業部門雇用者数(NFP)です。
いわゆる米雇用統計指標ですが、
最近はこちらの数値が発表になった後、
短期的に強いトレンドが発生するパターンが非常に多いです。
事前に発表になっている市場予想より、
実際に発表になった結果が上回れば、米ドル上昇。
逆に市場予想よりも下振れしたら、米ドル下落。
この経済指標については比較的、結果に対して
市場が素直な反応を示すケースが大半です。
この特性を、トレードに活かします。
ここでは米ドル/円の通貨ペアで取引することを例に挙げます。
指標が発表になる時間は事前に分かりますので、
発表直前のレートの上下20Pips(20銭の値幅の意)に、
上はロング、下はショートの指値注文を入れます。
利益はそれぞれ30pipsを狙って指値を入れておきます。
すると、指標発表に伴い上昇もしくは下落のトレンドが発生し、
上昇の場合はロングの注文が、
下落の場合はショートの注文が約定するわけです。
イメージについてはこちらの図を見てください。(クリックして拡大)
指標が発表になってトレンドが発生した後に
ポジションを取る形になるので、
相場を読み間違うリスクを抑えて短期トレードをすることが可能です。
ただし、注意点として、指標発表直前の調整の動きによって、
20pips程度のレートのブレが発生すると、
トレンド発生前に意図せずして
新規注文が発生してしまう可能性があります。
そのような不測の事態に備えて、
損切り注文(逆指値注文)は、
このトレード手法に限っては必ず入れておきましょう。
また、トラリピFX長期運用の観点から、
当サイトではM2Jをおすすめしておりますが、
このようなスキャルピング的なトレードには、
スプレッドや手数料の観点からM2Jは向いていません。
このトレード手法を実践する場合は、
短期トレード用のFX口座を別に用意しておくことが有効です。
指標発表時は、値動きが非常に激しくなるため、
スプレッドが通常より拡大したり、
注文が約定しづらくなったりします。
それらの観点から、当該の取引手法を行う上で、
総合的におすすめなのが、GMOクリック証券です。
一か月に一回のチャンスを活かしましょう!
USD/HKDトレード
こちらは、香港ドル(HKD)が採用している
「ドルペッグ制」を利用して、
ドルストレートで短期トレードを行う手法です。
HKDのレート変動は、ドルペッグ制によって、
USDのレート変動と完全に一致しています。
しかし、USDに追随するHKDのレート変動の中に、
若干の振れ幅が存在するのです。
その値幅というのが、
1USD=7.7500HKD ~ 7.8500HKD
です。
要するに、HKDはドルペッグによって、
USDに対して一定のレートを保っているが、
その「一定のレート」に7.7500~7.8500の、
ブレが存在する、
ということです。
このブレによって発生する値幅を、
全力レバレッジで狙う取引が、
「USD/HKDトレード」です。
7.7500~7.8500と、値幅が決まっているわけですから、
この通貨ペアに関してのみ、
最大限レバレッジをかけたとしても、
ロスカットリスクをコントロールすることができるわけです。
つまり、7.7500に限りなく近いレートでロング、
もしくは、7.8500に限りなく近いレートでショートの
ポジションを取れば、
それ以上、もしくはそれ以下に相場が動くことは、
ドルペッグ制によって規制されるわけですから、
たとえ最大限にレバレッジをかけた取引を行っても、
強制ロスカットのリスクは限りなく低くなるのです。
ただし、こちらの取引にも注意点があります。
USD/HKDの値幅はあくまでドルペッグ制の中の
ブレ幅なので、動かないときはホントに動きません。
場合によってはハイレバレッジのポジションを
長期保有しなければならない可能性もあるので、
マイナススワップには注意が必要です。
また、ドルストレートのトレードなので、
USD/JPYの値動きによっては、
損失が発生する可能性もあります。
(ドルストレートのトレードの考え方は、こちら)
そして最大の懸念事項は、
「ドルペッグ制がいきなり解消される事態が発生すること。」
こうなると、このトレード手法の理屈が、
根底から覆ります。
まぁ、そんなことは近々にはほぼ起こりえないと思いますが…
USD/HKDを扱える国内業者でおすすめは、
ヒロセ通商のLION FXです。
香港ドル(HKD)の切上げ期待
さて、続いては一転、長期目線での通貨保有についてです。
注目するのはHKD。
この通貨は、先に述べたとおり、米ドルとレート変動が一致する
「ドルペッグ制」を採用しています。
しかし最近、この制度に対して警鐘を鳴らす声が
聞こえ始めるようになりました。
ドルペッグ制によってHKDは、通貨レートのみならず、
金融政策も米国と連動させなければなりません。
最近の米ドル政策金利の著しい低下により、
香港ドルも政策金利を引き下げざるを得ない状況となっています。
近年、香港の経済は米国より中国との関連性が強まっているため、
中国本土でインフレが進行しているにも関わらず、
香港では米政策金利に追随し低金利を維持している状態なのです。
そうなると、経済的な無理が生じてくるため、
香港ドルは今後、中国人民元とペッグする方が、
体制として経済の安定が図られる、
との見方がされるようになってきました。
香港ドルと人民元とのペッグ制が実現すれば、
HKDの価格は上昇すると予想されています。
円高著しい今のうちに、HKDを買い込んでおけば、
いずれ人民元ペッグの導入で大幅な価格の上昇が起こり、
巨大な利益をあげることができる…
かもしれない、というお話です。
実際に今後の香港ドルの人民元ペッグを予想し、
HKD投資に大きな期待を寄せる著名投資家もいます。
しかし、香港ドルの人民元ペッグには、
数々の障壁が存在するのも事実です。
一番の問題は、人民元が海外でも自由に取引ができる
「国際決済通貨」(ハードカレンシー)ではないという点です。
現状のままで香港ドルが人民元とペッグされれば、
自由に取引できる香港ドルが、投機的なマネーに
さらされる危険性があります。
まずは人民元の国際決済通貨化が実現することが、
香港ドルとのペッグ制実現の第一歩と言えます。
仮に人民元ペッグが実現するとしても、
10年単位で先の話となるでしょう。
人民元ペッグを目論むHKD買いは相当な長期投資です。
米ドルに関してはQE3実施の影響もあり、
今後更なる円高の可能性も否定できません。
それを考えると、HKDの買い時も難しいところです。
そうは言いつつも管理人は、上述の考え方に則り、
相当量のHKDを既に保有しています。
果たして、吉と出るか、凶とでるか…
結果はこのサイトでお伝えできればと思っています。
消費税増税を契機とする円安進行説
続いてもどちらかというと長期目線での話になりますが、
注目するのは米ドル/円です。
先日、ついに消費税の8%への引き上げが決定しましたが、
前回、消費税が引き上げられたのは1997年。
このときは増税後、約1年半の間で、ドル円は
120円から150円と、30円程の大幅な円安になりました。
また、初めて消費税が導入されたのは1989年のことですが、
この時も約2年間をかけて、
130円から160円と、30円程の円安となったのです。
なぜ、消費税が上がると円安になるのでしょう?
基本的には、消費税増税 → 物価の上昇 → 相対的な通貨の下落
という考え方が成り立つと思います。
さて、第一段の増税は2014年が予定されていますが、
これは以前の増税から実に17年ぶり。
為替市場に大きなインパクトを与えても不思議ではありません。
この考え方に則れば、次の消費税増税前は、
ドル円長期保有の絶好の買い時と考えることができます。
ただし、現在は欧州の経済不安が著しく、
今後の展開次第では、増税以上に相場にインパクトを与える
事態が発生しないとも言えません。
また、米国の経済状況についても、
決して楽観視できるような状態ではありません。
果たして今回の増税は、
30円規模の円安トレンドの起爆剤に成り得るのか…
増税は、実生活上は困りものですが、
FX投資家として、
せめて相場への良い影響くらいは楽しみにしたいものです。(笑)
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