FXで資産運用を始めよう!初心者でもFXで確実に資産運用するための方法をご紹介。

強制ロスカットになる水準がよく分からない!

強制ロスカットになる水準がよく分からない!

 FXと付き合う上で、強制ロスカットは絶対避けるべき事態と、
 当サイト上でも何度も述べてきましたが、
 具体的に価格がどれくらい変動したらロスカットが執行されるか、
 計算できるでしょうか?


 一般的に証拠金維持率が100%を割り込むと危険水準とされています。
 東京15時ロスカット水準も、維持率100%を基準としています。

 なのでここでは、あるポジションから、いくら値幅が変動すると、
 維持率100%を割り込むかを計算する方法をご紹介します。


 維持率100%とは、ポジションを保有するのに必要な証拠金と、
 時価総額が同額になる状態です。


 例として、証拠金100万円で運用を行っていたとき、
 80円で米ドル/円10万通貨のロングポジションを取ったとします。

 このとき、保有するのは10万ドル、
 日本円にすると8,000,000円分になります。
 (レバレッジは8倍。)


 現在、国内FX取扱業者の最大レバレッジは25倍ですので、
 800万円分の外貨を保有するための証拠金は、

  8,000,000 ÷ 25 = 320,000

 で、最低でも 32万円 必要ということになります。

 ということは、今、証拠金は100万円なので、

 1,000,000 - 320,000 = 680,000

 の計算式より、68万円の含み損が発生した時点で、
 時価総額が32万円、つまり証拠金維持率100%になり、
 東京15時ロスカット水準に引っ掛かるということです。


 10万通貨のロングポジションの場合、
 レートが80円→79円になると、
 日本円にしたとき、800万円→790万円に目減りするので、 
 1円円高になるごとに10万円の含み損が発生することになります。


 含み損の額が68万円に達するのは、
 米ドル/円が6円80銭円高に振れたとき、
 つまり、80円で10万通貨のロングポジションなら、
 USD/JPYのレートが73円20銭になったら、
 維持率100%、東京15時ロスカット水準
 引っ掛かるということになるのです。


 ちなみに、複数ポジションを保有している場合は、
 (ポジション価格×通貨数)を足し合わせて、
 合計の保有通過数で割れば、平均ポジションが割り出せます。


 例を挙げると、
 85円5万通貨ロング、78円3万通貨ロングを保有していた場合、

 〈(85×5)+(78×3)〉÷ 8 = 82.375

 よって、82.325円10万通貨がポジションの平均となり、
 こちらの数値を上記の例に当てはめれば、
 ロスカット水準を計算できます。


 ご理解いただけたでしょうか?
 慣れないと、ちょっとこんがらがるかもしれませんね。


 ただ、強制ロスカットの水準と自分の資金力を把握することは、
 FXで最も重要なことです。


 このページの数値例に自分のポジションを当てはめて、
 しっかりとロスカット水準を把握しておきましょう。


 また、FXで長期運用を行う場合、
 一つの口座で複数の通貨を取り扱うと、
 ロスカット水準の算出が非常に複雑になってしまうので、
 FX長期運用の場合は、
 一口座につきひとつの通貨での取引をお勧めします。



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