QE3期待と欧州への思惑による豪ドルの今後は?
QE3期待と欧州への思惑による豪ドルの今後は?
先日、FOMC議事録で追加緩和を示唆する内容が発表され、
ドル/円はQE3の思惑から下落。
78円台ミドルまで押し下げられました。
豪ドルはQE3→株高→リスク通貨高の思惑で、
上昇するかのように思われましたが、
結局はドル/円の下落に引っ張られる形で下落。
また、ドイツの態度軟化やECBの発言により、
欧州懸念が一時収束に向かうだろうとの思惑もあってか、
今まで対ユーロでキャリートレードにより高値を伸ばしていた
豪ドル買いに巻き戻しが入り、ユーロ高豪ドル安状態に。
一時1.06台まで伸ばしていた豪ドル/ドルは1.04を割り込み、
豪ドル/円は本日81円台ミドルまで下落。
こうなってくると、
今まで特にユーロに対し若干バブリーな展開であった豪ドルだけに、
一旦、巻き戻しの短期下落トレンドに突入しそうな予感。
ドル/円もQE3期待から当分78円後半くらいで頭を押さえられる
展開が続きそうだし、豪ドル/円の高値追及の展開は、
当面期待できなさそうです。
ただ、ファンダメンタルズ的には、
世界情勢に対し危機感が上昇している展開ではないので、
流れが一巡すれば、
また徐々に豪ドルは上昇の展開になると思います。
ドル/円も、QE3期待があるものの、日銀の介入へのハードルは、
IMFなどの発言から確実に下がっていると思われるため、
介入警戒感から78円台を割り込むのは当面厳しいと思われますし、
またQE3とて最後の切り札感があるだけに、
期待はすれども、そうそう安直には発動できないと思っています。
となれば、ドル/円の下値も限定されるわけで、
豪ドル/円も下げていいところ80円台後半までか?
と、MIYA的には考えております。
それであればこの短期豪ドル安も、
豪ドルロングトラリピのポジション約定に向けた
足がかりになってくれそうです。
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