ユーロの思惑と今後のドル円
ユーロの思惑と今後のドル円
ユーロが最近、堅調に推移しています。
どうやら、市場ではECBの追加策の期待が高いようです。
今週末のジャクソンホール会合に、ECB総裁の
「スーパーマリオ」ことマリオ・ドラギ氏が参加しないことが
分かると、市場は、「追加支援準備の為の多忙」との
思惑から、ユーロの上昇に拍車をかけたようです。
まったく、市場の憶測とは面白いものですね。
このまま市場の思惑どおりスペイン等重債務国の
追加支援が具体的に表明されれば、
ユーロは一気に100円を回復してもおかしくないでしょう。
そうなると、一時的に株価も上昇し、
円安、クロス円高の展開になってくるかと思います。
ただ、そうそう思惑どおり運ばないのが為替市場です。
仮に具体案が提示されても、市場の期待に添えないものなら、
失望から上昇の勢いが反転し、一気に暴落といった
シナリオも十分あり得ます。
個人的には、ユーロは当面、100円の壁は厚いと思っています。
そんなに簡単に打開できるほど、現在の欧州情勢は、
穏やかではないはずです。
かわって米ドルですが、こちらもQE3の思惑から
上値が重くなっていますが、
直近の経済指標は割と好調なので、
この後発表される数値次第では、QE3観測が遠のき、
一時的に79円台を回復してくる動きになるかもしれません。
さて、そうなった場合の、管理人注目の豪ドル/円の動きです。
上記のようなユーロやドルの状況を踏まえ、
ユーロキャリーの巻き戻しが起こりつつも、
まだまだユーロは本格的に上昇基調にはなっていないと予想。
また、ドル円についてもQE3期待と経済指標結果で、
行ったり来たりの展開を予想し、
やはり先日も述べたとおり、
豪ドル円も当面は81円~82円のレンジ相場かなと思っています。
81円を切るくらいまで下がったときは、
相応の買いのタイミングなのではないかと踏んでいます。
あとは中国の指標がどれくらい影響してくるか…
豪ドルロンガーとしては中国には頑張ってほしいものです。
※上記はあくまでも管理人の私見です。
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