売りから入るってどういうこと？？
売りから入るってどういうこと？？
FXの「ショート」の概念
FXでは、外貨を安く買って高く売る取引だけでなく、、
高い時に売っておいて、安くなったら買い戻す取引もできます。
買いから入る「ロング」に対し、
売りから入る取引を「ショート」といいます。
でも、外貨を買うロングは分かるとして、
ショートでは、なぜ持ってもいない外貨を
売ることができるのでしょうか？
なぜかというと、FXは証拠金取引だから、です。
預け入れた証拠金を担保にして、
FX取扱業者に外貨の売買を依頼しているのです。
自分のお金で直接外貨を購入したり、
売却したりしているわけではないので、
持っていない外貨を売ることもできてしまうわけです。
売りから入る取引の考え方としては、
FX会社から外貨を借りて、それを売って日本円を買う、
といったイメージです。
ドルと円の取引を例に考えてみましょう。
仮に1ドル90円の時、
ショートで1万通貨分の取引を行いたいとします。
この取引が行われた場合、1万通貨＝90万円分のドル
ということですので、
FX会社から1万ドルを借り、それを売って、
90万円の日本円を手に入れたことになるのです。
そして、もちろん借りた1万ドルは、
FX会社に返さないといけません。
返すタイミングで、ドル円の為替レートが、
1ドル80円になっていたとします。
そうすると、1万ドル返すのに、80万円しか必要ありません。
最初に1万ドル借りた時は90万円手に入ったのに、
返すときは80万円でいい…
ということは、手元に10万円余るので、
10万円儲かったってことですね！
これが「ショート」で利益が出る考え方です。
このように考えると、「売りから入る」という概念も、
イメージがつきやすいのではないかと思います。
もちろん、もし1ドル90円から100円になったら、
1万ドル返すのに100万円必要になるということですので、
10万円損してしまいます。
実際には、FXで取引する際には、
上記のように、いちいち理論的に考える必要はありません。
円に対する他国通貨の相場が、
上がると予想すればロング、下がると予想すればショート、
の取引をすればいいというだけになります。
ただ、現状、ショートの取引を行うと、
ほとんどの場合マイナスのスワップポイントが発生するので、
気をつけましょう。
